CUSTOMER CASE事例紹介

当社のサービス・ソリューションがお客様の課題解決をお手伝いさせていただいた事例をご紹介します。

自動放送サービス導入事例株式会社エフエムしながわ様

定時放送を自動化することで人的コストの削減に成功
番組制作に注力できるため番組の品質を向上できた

株式会社エフエムしながわは、東京の品川区・大田区のそれぞれ一部を対象とするコミュニティーFM局として2019年6月に開局した。地域に密着した放送局として、天気や交通情報など普段の生活に欠かせない情報を定期的に放送したいというニーズがあった。しかし、毎時の放送対応や深夜・早朝におけるスタッフの確保をどうするか、また喋り手のアナウンスレベルを統一し、安定した番組内容にしたいとの要望から、自動放送サービス「DERTA」の導入を決定した。

お客様概要
社名:
株式会社エフエムしながわ
本社:
東京都品川区戸越一丁目7-20
設立:
2019年2月
開局:
2019年6月1日
事業内容:
放送法に基づく長短波放送事業
放送番組の制作および販売
出版物の発行及び販売
音盤の製作および販売
催し物の企画・運営
防犯、防災等に関する事業
広告取り扱い業務
通信販売の企画、実施
その他

導入前の課題

1. 定時放送に対応するスタッフのコストを削減したい
2. ヒューマンエラーによる放送トラブルを防ぎたい

「メディアを用いた情報発信をしたい」という品川区の要望を受け、コミュニティーFM「エフエムしながわ」を2019 年に開局しました。開局にあたっては、品川区の皆様の生活に密着した天気や鉄道情報を定時放送したいという思いがありました。しかし定時放送の喋り手を確保することは難しく、常駐コストもかかります。喋り手のアナウンスレベルにもばらつきが出ます。

品川区の皆様へ安定して情報をお届けするには、放送関係者の遅刻や、災害時に人員が確保できない等のヒューマンエラーによる放送トラブルを軽減する必要がありました。また、わかりやすい放送を実現するにはアナウンスレベルを統一する必要もありました。

導入の経緯

ニュース原稿自動生成技術と音声合成のノウハウ

ここ最近はAI が各社で研究されていて、ラジオ放送各社もニュースなどの自動読み上げを試験する局が出てきていました。しかしコンピュータの音声では表現できない部分があり、ニュースを自動放送することには踏み切れませんでした。

フジミックさんから、フジテレビで使っている自動原稿生成システムの話を伺いました。このシステムと音声合成を組み合わせることで、アナウンサーが話す原稿をそのまま音声化できることを聞き、検討を始めることにしました。

運用

深夜・早朝でも天気や交通情報を放送できる

2019 年6 月の開局から、毎日毎時56 分と平日朝7 時台・8 時台の15 分毎に品川区内を走る鉄道各線の運行情報と品川区の気象情報を自動音声放送しています。放送時は、リスナーが聞きやすいようにBGMを入れたり、CM を自動挿入するなどの工夫をしています。

DERTA のシステムは基本的に常時稼働しています。そのためスタッフや喋り手がいない深夜・早朝でも人手を介すことなく自動で放送ができています。しかし全てうまくいっているわけではありません。実は運用に入ってから、漢字の読み間違い(北北西を「キタホクセイ」と読むなど)のようなエラーは何回かありました。漢字の読み間違いの対応など、迅速に行って頂き次の放送のときには正しい読みで放送されました。フジミックさんの素早いレスポンスは大変ありがたく思っています。

株式会社エフエムしながわ
IT推進部長 高橋氏

導入後の成果と今後の展開

株式会社エフエムしながわ
IT推進部 斎藤氏

株式会社エフエムしながわ
IT推進部 栗田氏

番組作りに集中できます。柔軟な放送内容の編成に期待

もしこのサービスを導入していなかったら、機材の準備をするスタッフが遅刻して放送できないようなことがあったかもしれません。幸いにもこれまでこのようなことはありませんでしたが、自動放送サービスを導入することによって、安心して放送運行できるようになりました。さらに、定時放送に関わる調整が不要になったため番組作りに集中できるようになったことは大きな効果です。

現在、L アラートや災害についてはDERTA とは別に、品川区から情報を受信し、番組に割り込んで放送をすることができるような仕組みになっています。定時放送においては、決められた尺の中で情報を組み立てて放送しているのですが、災害発生時などはその内容に応じて交通情報と気象情報の割合を変えるなど、柔軟に編成内容を変えることができれば、さらに自由度が増すと考えています。

今のサービスにおいて、自動放送で放送する音声データは放送の直前に合成されています。この場合、生成された原稿の内容が事前にわかりません。放送する内容が事前にわかれば、たとえシステムに障害が発生した場合でも原稿内容を喋り手たちに指示できるようになるので、運用上の安心感が増すと思います。

フジミックさんには、放送局のシステム構築で培ったノウハウがたくさんあると思いますので、他局での事例も参考にしながら一緒に使いやすいシステムに育てていければと思います。

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