聴覚に障害のある方やテレビの音声が聞こえにくい場合でも、安心してテレビ番組を楽しんでいただくために欠かせない字幕を制作しています

フジミックでは、字幕放送用の字幕を制作しています。主にフジテレビやFNS系列局、BS/CS局で放送されるドラマ、バラエティ、アニメといった事前収録番組や、ニュースやスポーツなどの生放送番組の字幕を制作しています。

字幕は、聴覚障害の方や聴力の弱い高齢者だけでなく、病院など大きな音を出しにくい場所や、反対に空港やスタジアムなど音が聞き取りにくい場所でも、安心してテレビ番組を楽しんでいただくために欠かせないものとなっています。

そのため、字幕を制作する際には、正確な表記を心がけるとともに、読みやすいタイミングやレイアウトを意識して取り組んでいます。

事前収録番組(パッケージ字幕)

  • 制作

    字幕を付与する番組の映像をもとに、文字起こしを行います。話者によって色を分けたり、効果音を文字で表示するなど、視聴者が見やすいように工夫して制作しています。 

  • チェック

    制作した字幕に誤字脱字がないか、表示タイミングがあっているかなどのチェックを行います。

  • 重畳・最終プレビュー

    実際に放送する映像に字幕を重畳し、放送できる形にしたあと、最終プレビューを行います。

生放送番組(リアルタイム字幕)

  • 事前準備

    台本や構成資料で番組内容を確認して放送本番の字幕に誤字がないよう、固有名詞などを登録します。

  • 当日準備

    OA直前の技術打ち合わせに参加し、最終的な番組構成や変更内容を確認します。

  • 字幕制作

    OA中の音声を聴きながらその場で文字入力し、字幕を放送にのせていきます。 字幕入力は、OAの音声を聴いてキーボード入力する「高速リレー入力方式」と、OA音声を喋りなおして文字を起こし、AIに認識させる「リスピーク方式」があります。

Q.字幕はどうしたら見られますか?

A. リモコンの「字幕」ボタンを押すことで、字幕を表示させたり非表示にすることができます。

Q.字幕放送用の字幕とスーパーやテロップとの違いは何ですか?

A. 字幕放送用の字幕は「クローズドキャプション」と呼ばれ、視聴者がリモコンの操作で自由に字幕表示をON/OFFすることができます。
それに対してスーパーやテロップは「オープンキャプション」と呼ばれ、あらかじめ映像に焼き付けられているもので、視聴者自身でON/OFFすることはできません。

Q.リアルタイム字幕はどのように制作していますか?

A. リアルタイム字幕の制作には以下の方式があります。

(1)高速リレー入力方式
複数の入力オペレーターが放送音声を聞き取り、キーボードで字幕を入力します。 その際、リレーのバトンをつなぐように連携して行います。

(2)リスピーク方式
リスピーカーと呼ばれるスタッフが放送音声を復唱し、AI音声認識ソフトを通してテキスト化します。 テキスト化された内容は修正オペレーターに送られ、必要に応じて修正や改行等を行います。

Q.生放送の字幕(リアルタイム字幕)を制作する時に気をつけていることは何ですか?

A. 事前に関連する固有名詞等の情報を調べて辞書登録し、正確な字幕の表示や変換がスムーズにできるように準備しています。

(例)ニュース番組 : 個人名、組織・団体名、商品名、地名 等
(例)スポーツ番組 : ルール、選手の名前 等

Q.字幕運用で大変なことはなんですか?

A. 予期せぬ災害が起きた時です。急遽、災害の情報を伝える特別番組に切り替わった際、できるだけ早くスタッフを招集し、字幕を付与できる体制を整えることと、状況によっては特別番組が長時間に及ぶこともあるため、継続して対応できる体制を準備する必要があり、とても苦労することがあります。

まずは、お気軽にお問い合わせください

フォームでのお問い合わせ
メール
prosales@fujimic.com
フジミック営業部
TEL03-5520-1550
受付時間:平日10時~12時、13時~17時